12月10日にオアシスが、花王による取締役候補者選任に係るプロセスに係る懸念を公表しておりました。(関連記事はこちら)
それに対し、花王がオアシス主張に対する反駁プレスを公表しております。
ご参考:花王「当社株主による主張について」
オアシスが挙げていた取締役候補者選任に係る凡その懸念点は次のとおり。
・取締役候補者の公表が通常のスケジュールより約3か月前倒しで行われた
・花王の指名委員会がオアシスが推薦した候補者と面接(あるいは接触)することなく候補者が選任された
・花王が自社の取締役候補者の選定プロセスについて透明性を示すことを拒否した
それに対し、花王は以下のとおり反駁しております。
花王は最適な取締役会の実現のため、絶えず改革姿勢を持ちながら選任プロセスを実施しています。今年度は、候補者選定に半年以上の時間をかけて取締役会と取締役・監査役選任審査委員会で議論し、オアシス・マネジメントから取締役候補者の提案がある前に内定を決議しておりました。
取締役・監査役候補者の発表は、執行役員を兼務している取締役のデイブ・マンツが退任することが決まり、12月末までの任期の執行役員と、3月株主総会までの取締役の継続を明確に示すために、通常の執行役員の発表タイミングである12月2日といたしました。オアシス・マネジメントには、当社の選任プロセスについて明確に説明しています。また、同社から提案のあった取締役候補者については、個人名の連絡を11月下旬に受けた後、取締役・監査役選任審査委員会の役員選任プロセスに則り、適切に審査を進めており、その旨を直接同社に伝えています。それにもかかわらず、今回の主張の中で「(花王は)理由の説明を拒否した」「明らかに不誠実」「取締役指名に対するアプローチが、上場企業に期待される適正手続きから大きくかけ離れている」などと事実と異なる表明をされたことは、大変遺憾です。
※花王「当社株主による主張について」より引用