2025年2月19日に小林製薬の臨時株主総会が開催され、アクティビストファンドであるオアシス・マネジメントが提案した議案が全て否決されました。
オアシスの株主提案の内容及び各議案の賛成率は以下のとおり。
▼議案內容
第1号議案(株主提案);会社法316条2項に定める当社の業務及び財産の状況を調査する者の選任の件
第2号議案(株主提案):取締役3名選任の件
▼各議案の賛成割合

直近の大量保有報告書ペースのオアシスの株式保有割合は10.10%(推定保有議決権は約78,800株)ですので、第一号議案の賛成個数との差し引きで考えると、12% 程度のオアシス以外の株主が株主提案に賛成票を投じたということになります。
議決権行使助言会社のISS やグラスルイスは本株主提案に賛成推奨をしていたようですので、それにより機関投資家の反対票は積み増されたと推察されますが、個人的な想定よりも賛成票は集まらなかった印象です。
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オアシスの今後の動向に注目ですが、目下は小林製薬の取締役選任議案が諮られる3月定時株主総会になりますね。
オアシスによる反対キャンペーンが展開される可能性もあり、簡単な総会にはならないと想像されます。