DICは2024年8月27日に川村記念美術館の運営戦略について、2025年1月下旬で休館する方針であるとプレスリリースにて公表しました。
2024 年4月に設立された、「価値共創委員会」での審議を踏まえた決定とのことで、本委員会の設立はオアシス・マネジメントによる株式保有が契機となったものと推察されます。
美術品の簿価については、上記のプレスリリースにおいて総額112億円と説明されておりますが、時価に関する報道もなされていたようです。
In April, the Financial Times reported that DIC Corp refused to reveal how much of the art in the museum it owns. “Investors who have delved further believe that the company owns the majority of it, and that it could altogether be worth many hundreds of millions of dollars, perhaps even $1bn,” the publication wrote.
引用元:ARTnews「The Future of Japan’s DIC Museum’s Collection, Including Seven Rothko ‘Seagram Murals,’ Is in Doubt」
以下、機械翻訳
「4月、『フィナンシャル・タイムズ』紙は、DIC社が美術館の美術品をどれだけ所有しているかを明らかにすることを拒否したと報じた。「さらに掘り下げた投資家たちは、同社がその大部分を所有しており、全体で何億ドル、おそらく10億ドルの価値があると信じている」と同誌は書いている。」
あくまでも予想ベースのようですが、10億ドルの価値があると踏んでるファンドもあるとのこと。
DICは保有する美術品リストを公表しておりますので、美術品の評価ができる方でしたらより精緻な試算も可能なのではないでしょうか。
※DIC「価値共創委員会による「美術館運営」に関する助言並びにそれに対する当社取締役会の協議内容と今後の対応についての中間報告」より