キリンHDによるファンケルへのTOBの延長が公表されました。
(変更前)8月28日
(変更後)9月11日
MY.Alpha Managementが主要株主となったこと(主要株主の異動)が延長の理由とのことです。
プレスリリースによると、2024年8月28日13時時点で本公開買付けに応じて売付け等の申込みがなされた株券等は約 50,616,000 株(所有割合:約 41.63%)とのことで、本TOBの下限は、41,117,700株(所有割合:約 33.82%)に設定されておりますので、このままいけば成立見込みということでしょうか。(※応募は途中で解約できますので確定ではない。)
プレスリリースには、TOBを延長させることを目的として、主要株主の異動を発生させたと合理的に判断された場合には、TOBの延長は行わないとの記載があり、TOB成立が見込まれている為、いたずらに延長はしたくないとの意向かもしれません。
※「株式会社ファンケル株券等(証券コード4921)に対する公開買付けの買付条件等の変更に関するお知らせ」より
キリンHDによるファンケル買収に対する関する経緯抜粋は以下のとおり。
19年 | 9月 | キリンHDが創業家からファンケル株式を1株3,270円で相対取得し、約30%保有する筆頭株主に |
24年 | 6月 | キリンHDがファンケルに対するTOBを公表(TOB価格:1株2,800円) |
7月 | 香港の投資顧問であるMY.Alpha Managementが大量保有報告書を提出 保有目的は「純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為を行うこと。」 | |
8月 | MY.Alpha Managementが変更報告書を提出(保有割合:9.94%) | |
8月 | キリンHDがMY.Alpha Managementが主要株主となったことを理由としたTOB延長を公表 |