アクティビストファンドである NIPPON ACTIVE VALUE FUND(以下、「NAVF」)が石原ケミカルが実施したToSTNeT-3に応募し一部EXIT。
保有割は1.29%(△3.78pt)となりました。
NAVFは石原ケミカルに対して、2022年6月総会から3年間、継続して「自己株式取得の件」を提案議案に含む株主提案を提出。
直近の2024年6月総会に提出された「自己株式取得の件」の議案の内容及び提案理由は以下のとおり。
※2024年5月15日石原ケミカル開示「株主提案に対する当社取締役会意見に関するお知らせ」より
石原ケミカルは2023年2-9月迄の期間で400,000株を上限とした自己株式取得を決議しているが、まだ不十分であると評価し、1年以内に1,597,000株の自己株式取得を求める内容です。
本議案に対し、会社側は反対意見を表明し、株主提案議案も否決されました。
一方、本株主総会後の会社側の自己株式の取得状況をみると、急速にNAVF提案に歩み寄っている印象を受けます。
5月15日(総会前):250,000株上限の自己株式取得枠を決議
8月21日:5月15日に決議した自己株式取得枠を370,000株上限へ増枠
9月13日:追加で910,000株上限の自己株式取得枠を決議
その後、NAVFは2024年9月27日に公表された、910,000株を上限とするToSTNeT-3による自己株式取得に応募したという流れ顛末です。
株価はこのとおりですので、NAVFとしては良いタイミングでのEXITだったのではないでしょうか。
※「Yahoo!ファイナンス」より