セブン&アイHDへの買収提案を公表していた、アリマンタシォン・クシュタールですが、買収提案価格を引き上げて、再提案を行った旨の報道がなされております。(これまでの本件経緯に関する記事はこちら)
セブン&アイHDも本報道を受けて、プレスリリースを公表しており、「本日一部報道があった通り、当社がアリマンタシォン・クシュタール社から法的拘束力のない非公開の再提案を受領したことは事実ですが、これは当社から発表したものではございません。」と説明しております。
※2024 年10月9日株式会社セブン&アイ・ホールディングス開示「一部報道について」より
報道によると、再提案の価格は18.19ドル。
当初提案は14.86ドルでしたので、相応の引き上げ幅なのではないでしょうか。
再提案の価格は、現在の為替だと2,700円程となり、当初提案が報道される直前の株価(1,761円)比で、50%超のプレミアムです。
セブン&アイHDは当初提案に対しては、『本提案は、当社の本源的価値およびそれら価値を顕在化する機会を「著しく」過小評価しています』と説明しておりましたが、ここまでのプレミアムを付されると、同じ評価はできないのではないでしょうか。
また、社名変更、スーパー事業の売却、セブン銀行の持ち株比率の引き上げ等を同社が検討している旨の報道がなされており、今後の動向に注目です。