2024年10月18日に富洋海運グループが兵機海運に対して、事前同意なきTOBを公表しておりましたが、先週、兵機海運がTOBに対する意見表明と他社との資本業務提携を公表しております。(事前同意なきTOBの内容に関する記事はこちら)
意見表明については、10月30日に「留保」と公表されました。
当社は、公開買付者から、対質問回答報告書が提出され次第、速やかにその内容を精査し、本公開買付けに関して公開買付者が 2024 年 10 月 18 日に提出した公開買付届出書(以下「本公開買付届出書」といいます。)の内容その他の関連情報とあわせて慎重に評価・検討を行った上で、本公開買付けに対する当社の賛否の意見を最終決定の上、表明する予定です。
※兵機海運「堂島汽船株式会社による当社株券に対する公開買付けに関する意見表明(留保)のお知らせ」より引用
また、10月31日には大和工業グループと資本提携及び業務提携の協議を開始する旨のプレスリリースを兵機海運が公表しました。
ご参考:堂島汽船株式会社による当社株券に対する公開買付けの開始に関するお知らせ
大和工業グループは既に兵機海運の株式の一部を保有(2024 年 9 月末議決権保有比率 0.84%)しているところ、将来にわたっての業容拡大を目指すうえで、大和グループとの資本関係と業務提携をさらに深めることが有効と考えたとのこと。
資本提携の割合や時期等、具体的な内容についてはプレスリリースでは記載されておりませんので、事前同意なきTOBの公表を受け、ホワイトナイト先との当座の合意内容を公表したところでしょうか。
その前提に立つと、改めての意見表明は「反対」表明となる可能性が高いかもしれません。